基礎ゼミ 木曜日 1限目 2号館3階 331号室

授業の概要
 20世紀の日本は大量生産、大量消費、そして大量廃棄により経済発展してきましたが、今世紀はそのような社会から環境を重視した循環型社会へ変わっていこうとしています。養蚕業も同様に工業生産の原料としての繭の大量生産し、日本の経済発展に寄与してきましたが、現在、繭を単に繭の大量生産から個性的な繊維や医薬素材の生産に変わっている最中です。 また、これまでも「カイコ」は殺虫剤などの農薬に弱く、桑園にはほとんど農薬を使っていません。繭は天然繊維になるわけですし、養蚕業は非常に環境に優しい産業です。 当ゼミではクワ、カイコ(繭)を使ってその多目的利用を考えていこうと思っています。

授業の内容
1.養蚕業についての講義
 カイコ、クワ、生糸に関する講義(農学部研究蚕室)を通じて蚕糸業の基本について理解する。 
2.紬糸、繭糸の作成と織りの体験
繭より糸を繰ること、紡ぐことにより「糸」を作成する。また、簡易織り機により布を作成する。「糸」と「布」の作成工程を学ぶ。
3.工学部科学博物館の見学
養蚕・製糸・機織に関する素材と道具類、紡績機や自動繰糸機などの大型繊維機械類、天然繊維および合成繊維の見学 
4.ゼミ形式による問題点の絞り込みと解決策の提案
 蚕糸業(カイコ)に関して、興味を持った点、問題点と考える内容について、ゼミ形式により受講者同士で紹介しあう。専門書を含む文献をもとに、情報を収集して解決策を自ら考え、ゼミ形式で提案し、受講者同士で議論する。


日程
06月03日 基礎ゼミの内容について、基本的なカイコの知識について

06月10日 プレゼンテーション(自己紹介) 桑の実収集
 

06月17日 天蚕の生活史とその絹糸について 桑の実ジャムの作成

06月24日 繰糸(繭から糸を取る),機織りの原理を学ぶ
 
 
07月01日 休講

07月08日 工学部科学博物館 (10時 博物館前集合)
 

07月29日 プレゼンテーション(蚕糸関係)

戻る